北海道で初心者が 小玉 スイカ の空中栽培に挑戦

こんにちは、みどりです。2023年春から北海道札幌市の自宅の庭で初めて 小玉 スイカ の空中栽培に挑戦しました。その栽培の様子を備忘録としてブログにまとめました。読んでくれた方の参考になれば幸いです。

庭で スイカ を栽培するにあたって、あまり面積をとれないので、栽培面積は1m×0.5m=0.5m2で栽培したいと思います。
ただ、この面積だと スイカ には狭いと思われるので、支柱をたてて スイカ のツタを上に誘因して栽培する空中栽培を行おうと思います。

スイカ 栽培の情報収集

スイカ を育てるのは難しいと聞いたので、いろいろ調べました。
 スイカ が好む土壌のpHは5.0~6.5の範囲とのこと、
また スイカ は肥料の与え方に気を付ける必要があり、最初に窒素成分を多く与えると実がつかなくなるとのことです。
 作物ごとに必要な窒素の量は各都道府県が施肥基準というものを公開していいるとのことなので、北海道での施肥基準を調べることにしました。
 農林水産省のHPからリンクをたどって、【北海道施肥ガイド2020】のページをみにいったら、窒素成分の慣行レベルしか載っていなかったです。そこで、ネットの検索窓に「 スイカ 施肥基準」といれて調べると、 スイカ の施肥基準は
窒素10~15kg/10a、
カリウム10~15kg/10a、
リン酸20~25kg/10a
であり、このうち元肥としては、リン酸の全量と窒素・カリウムの半量が望ましく、残りは追肥で補うのがいいとのこと。
 また、土を40cmほど耕して肥料をいれてから土を戻す方法が スイカ の成長がいいとのこと。

そこで、 スイカ を植えたい庭の土の栽培前の状態を調べてみると、
土壌pH計で測ったところpHは7.0
簡易土壌診断キットで測ったところ、硝酸態窒素0~5kg/10a、水溶性カリウム0~5kg/10a、水溶性リン酸25~50kg/10a
でした。

スイカ 栽培にむけた土作り

情報をもとに スイカ の好む環境にするために、春先に土つくりを始めました。
初めにpHを7.0から6.5に変えるために、4月20日に栽培予定地0.5m2にピートモスを2.5LいれてpH6.5に調整しました。

つぎに肥料成分を整えるために、pHが安定したであろう一週間後の5月3日に庭を40cm掘ってから
肥料を60gいれて土をかぶせました。
このとき入れた肥料はカリウム成分の比率が高い住友化学園芸社から販売されている【マイガーデン ベジフル】を使いました。
さらに水はけを良くするために畝を20cm高に仕立てました。
そして、地温をできるだけ早く上昇させるために透明ビニールマルチシートを畝に貼りました。

あとは、 スイカ を植え付けられる最低地温15℃以上の時期になるまで待ちます。
ただ、札幌だと6月頃まで待たないといけないので時間が惜しいな。

土作り
深さ40cm掘ってから肥料をいれる

苗の準備

スイカ の苗を確保したくて4月後半からホームセンターをチェックしていましたが、なかなか発売されなくて、ゴールデンウイーク明け頃から売り出されてきました。
そして5月14日にビバホームで 小玉 スイカ の苗を買ってきました。【きになる楕円赤小玉すいか】という品種名の接ぎ木苗です。
ただし、畝の地温が上がるまですぐに植え付けることはできないため、一回り大きいポットに植え替えて待機させておきました。

苗の購入
5月14日

6月 小玉 スイカ の栽培スタート

苗を買ってから天気予報を毎日チェックしながら、いまかいまかと待ちかねて、ついに6月8日に スイカ 苗を定植しました。
この日の最低気温14度でしたが、苗がずいぶん成長してきているので小さなポットのままでは限界でしたので植えることにしました。
植え付け後は、保温と雨除けのために不織布をトンネル掛けにして設置しました。

定植
6月8日

6月15日に スイカ の 親づる が第5節目まで成長したのでこれをカットして、小づる4本を伸ばすことにしました。

親づる摘心
6月15日 親ずる摘心

7月に入って、 スイカ の 子づる が大きくなってきたので、空中栽培とするために畝のまわりに支柱を立てて、その周りにネットを設置しました。
株元に雨が直接あたらないようにするために不織布のトンネルはかけたままにして、晴れた日は裾をまくり上げることで通気性を確保しました。

成長の様子7月
7月2日 子ずる4本

7月2日に初めての雌花ができたので、人口受粉をしてみた。
教科書的には第一花はカットして株の成長を優先させた方がいいとのことだが、もう7月であり、次の花まで待っていたら受粉したとしても栽培期間中に収穫まで成長できなかい可能性がよぎってしまい。収穫できなかったら嫌だなとおもったので、第一花ですけど受粉をすることにした。
ただし、結果としてはこの受粉は失敗したらしく実が大きくなることはなかったです。

受粉
7月2日 初受粉

2回目の人口受粉をした雌花はうまく受粉できたようで、7月10日には実が大きくなり始めながら下にぶら下がり始めました。
見た目が小っちゃい スイカ なのが可愛いな。ちゃんとシマシマがある。

受粉成功
7月10日

7月17日に追肥1回目として肥料30gをマルチシートをめくって畝の脇に埋めました。
追肥は2回行う予定ですので、予定肥料分の半分を与えました。

追肥
7月17日 追肥1回目

8月10日に初収穫をしました。
スイカ の収穫の目安として叩いたときにポンポンとした音がすることを頼りにするらしいので毎日叩きました。
でも、どんな音がしたら収穫していいのか迷ったので、ちょうど同じくらいの実が2個できていたことを利用して、とりあえず一個を収穫して切ってみました。

切ってみたら、まだ白い部分も多いし、種も白くて成熟していなかったようです。叩いたときのあの音具合では収穫が早かったようでした。
おかしいな、叩いたときに弾むような音が返ってきたつもりなんだけどな。

初収穫
8月10日 初収穫

8月13日、2回目の収穫をしました。
今回の スイカ は重さが1.5kgになっており、中も赤くて、種も黒くなっていたので、ちょうどいいときに収穫できたようです。
味も甘くておいしかった。でも、この品種の特性かもしれないけど、やたら種が多かったな。

収穫
8月13日 2回目の収穫

このときの スイカ の株はずいぶん成長していて、最初にたてた支柱だけだと倒れそうに思えたので、どんどん支柱を追加して支えました。面積は倍の1m×1m=1m2になっています。

生育の様子8月13日
8月13日 生育の様子

9月16日、ほとんどの葉っぱが枯れ落ちたので、栽培をやめて片付けることにした。
それにしても、今年の夏は札幌でも暑くて9月のこの日でも最高気温は26.8℃、最低気温17.1度もまだあるな。
ただ、 スイカ はまだ暑くても終わってしまったな。

撤収
9月16日 撤収

撤収時に地上部をカットしていって、最後に根っこを掘り上げてみました。まぁ接ぎ木苗なので スイカ の根ではないですが。
太い根が数本長く地下まで伸びていました。しっかり根が成長できていたようです。

根っこtの様子
9月16日 根っこの様子

スイカ 栽培の感想

6月上旬に苗を植えて、9月に撤収するまでに4本の小ずるを育てて最終的に8個の実が収穫できました。収穫した スイカ は重いもので1.5kg、小さいもので1kgくらいでした。味は甘くておいしかったので、そこそこ上手くスイカ栽培ができたと思います。
家の目の前でスイカが生って、収穫できたのは楽しかったです。

おしまい。最後まで読んでくれてありがとう。

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