北海道で初心者が ミニトマト 栽培に挑戦した記録
こんにちは、みどりです。
北海道札幌にある自宅庭で2021年6月から10月までミニトマトと中玉トマトを初めて栽培してみました。
書籍やyou tubeなどを参考に試行錯誤しながらも収穫までこぎつけたので、忘れてしまう前に備忘録として記録を記事にまとめました。読んだ方の参考になれば幸いです。
2021年4月~5月:土づくり
もう何年も放置していた庭なので、4月に土づくりから始めました。
詳しい知識はないので、とりあえず、雑草を抜いてからスコップで掘り返すことをしました。
「土がカッチンカッチンでスコップを刺すのだけでも一苦労だよ。いい土ってフカフカしているもんじゃないのかね~。」
土が固くて状態が悪そうなので、市販の牛糞堆肥15kgと馬糞堆肥500gを買って、土に混ぜ込んでみました。
「効果はよくわからないけど、とりあえず入れとけば多少ましになるんじゃないかな。」
5月29日に、とりあえず畝っぽく土の山をつくって、100均で売っていた黒色マルチを張ってみました。
「マルチを張るのは大変だったけど、雑草とりをしなくてよくなるなら、いっちょ頑張っちゃおう。雨降った時には泥はねして実に土がつくのも防止してくれるみたいだしね。」
「・・・近所を見回してみるとマルチを張っているとこはないなぁ。家庭菜園では要らないのかな?」

ずっと雨ざらしだった庭だから、土壌pHも酸性になっているのではないかと思って、計測器を買って調べてみました。
「pH7.0か。まずまずいいんじゃないかな。極端な酸性でもアルカリ性でもないから、このままいこう。」

6月1日: ミニトマト と 中玉トマト の植え付け
ホームセンターで苗を買ってきました。ミニトマトと中玉トマトです。
ミニトマトはサントリーの本気野菜「純あま」を買ってみました。甘いらしい。

中玉トマトは「スイートトマト」を買ってみました。ロングセラー商品ということなので、育てやすいのではと思います。

6月6日:風よけを立てる
苗の横に支柱を刺して、周りにビニールを巻いて「風よけ」を立てました。
「これも、近所の庭はみんなこんな感じで苗を育てていたから、真似してみたよ。」

植えた後に知ったのだけど、北海道では気温が上がる6月から植えたほうがいいらしい。
「かっこうが鳴くころに植える」とのこと。
それより前に植える場合は、風よけを施して寒さや風から苗を守るそうです。
「ああ、だから近所の人は風よけをしていたのね。」
それと、本には植え付けから一週間くらいは水をやらないでいることとかいてあったので、様子をみながら断水しました。なんでも、上から水をやらないことで、トマトの根が地中の水を求めて伸びるので、しっかりした苗になるそうです。
6月30日:成長の様子1
ミニトマト 記録写真1
毎日成長を見守り続けていました。順調に実をつけてくれています。蜂さんがブンブン巡回しているしね。
本では「脇芽をこまめに取りましょう」と書かれていましたが、最初の頃はどれが脇芽がわからなかったです。
だんだん成長してきて、ああこれが脇芽なのかと分かる様になった頃に、私の失敗に気づきました。
「ミニトマトの下の太い茎はもしかして、脇芽なのでは?」
そう、
最初の頃の脇芽を見逃していて、気づいたころには、主幹ほどの太さまで成長していました!!
この段階で切ると株が弱りそうだなっとおもったので、そのまま成長させて2本仕立てで育てることにしました。
「初心者なのにいきなり難易度の高いことをやろうとしているのでは・・・」

中玉トマト 記録写真1
中玉トマトにはほとんど脇芽をがでてきていないです。成長が遅い品種なのかな?

7月15日:成長の様子2
ミニトマト 記録写真2
7月に入り、ますます大きくなってきました。
「本には摘心をしましょう」と書いてあったのですが、なんかもったいなくてそのまま成長させていました。
しか~し、
仕事から帰ってきたら、ミニトマトの脇芽側の茎が折れていました。
「ショック。風に煽られたのかな。強制摘心させられた・・・。でもまだ主幹が残っているのでこのまま育てよう。」
「それにしても、うっそうと茂っているな。昔小学生のころにプランターで育てたトマトはもっとコンパクトだったのにイメージが変わったわ。」

それと、実が膨らんできました。その中には、ヘタとは反対側の尻部分が黒くなっている実もできました。
調べると「尻腐れ」という生理障害らしいです。カルシウムが足りなくると発生するらしい。
とりあえず、観察のための1個を残して、他のは見つけ次第もぎ取って捨てておきます。
この尻腐れの予防としては、黒い実が出た枝とは反対側の枝を折ると良いとネット上で見聞きしたので実践しておくことにしました。
中玉トマト 記録写真2
ミニトマトは順調ですが、中玉トマトには異変が観察されました。
「あれ、花の茎が2回連続で発生している(1個は触ったら折れてしまったけど)。しかも先端の成長点がない・・・これ以上大きくならないじゃん。」
調べると、土壌の窒素が過剰だと花の茎が連続してできたり(連続花房)と成長点ができなくなる(芯どまり)らしい。
ほかに、葉っぱが丸まるという症状もでるとのこと。
「葉っぱもまるくなってる!土に牛糞堆肥をまぜたのは逆効果だったのか?」
窒素過多のときの対策として、「脇芽を育てて栄養を分散させましょう」とのこと
「いやいや、この子あまり脇芽が出てこない子みたいなんだけど。対策の打ちようがないわ。」

そういえば、ミニトマトのほうがあんなに茂っているのは窒素過多だから?
脇芽を育てて2本仕立てにしてるから、栄養が分散して問題が見えないだけなのかな。
よく見ると、茎も太くて、茎の中央が裂けそうな感じ(めがね症状)になっているし。うーん。
7月22日:ミニトマト の初収穫
ミニトマト 記録写真3
ミニトマトの実が赤くなりました。

初収穫のミニトマトはずいぶん小さくて可愛い感じでした。味はあまくておいしいです。

中玉トマト 記録写真3
中玉トマトのほうは膨らんではいるけど、まだ青い状態です。

8月15日:中玉トマト の初収穫
中玉トマトもようやく赤くなって初収穫できました。
「最初の実が異様に大きくて、2個目の実の2倍くらいになったわ。もはや大玉トマトの風格があるね。栄養バランスがうまく配分できていなかったのかな。でも、味はおいしいな」

ちなみに、尻腐れが起きたミニトマトも赤くなりましたので収穫しました。
尻腐れの黒くなった部分が実の内部のどの深さまで浸食しているのか気になったので、断面を観察してみます。
「薄くスライスしてみたら、黒い部分は案外表面だけで、内部は正常なんだな~。味も普通だし、尻腐れになった青い実を捨てていたのはもったいなかったかも。」

ここまで(7/22~8/15)の収穫数
ミニトマト:69個
中玉トマト:2
8月22日:ミニトマト の弦おろし
ミニトマト 記録写真4
ミニトマトがどんどん大きくなってきて、支柱の高さを超えそうになってきました。
「支柱をどんどん足して、どうにか支えているけど、そろそろ限界だわ。」
そこで、ミニトマトを全体的に地面側に下げる「弦おろし」という作業にチャレンジしてみました。
しか~し、
やっちまった!!主幹が折れた!!しかも下側で。
上側の茎は柔らかくて曲げやすいけど、下側の茎は固くなっていたので曲げに耐えられずに折れてしまいました。

ショックだけど、とりあえず折れた断面を観察してみます。
「中央まで裂けているけど皮一枚でつながっていたのでもしかすると維管束は切れていないかもしれない。だとしたらまだ生育できるかも。」
わずかな望みにかけて、断面を合わせてからマスキングテープを巻いて固定してみました。
「あとは、トマトの生命力に任せよう。」
「こんなことなら、やっぱり摘心して成長を止めておけばよかったのかな。」

弦おろしの作業前に赤い実は収穫しておいたのですが、作業中に青い実がいくつか落ちてしまいました。
もったいないので、青い実もピクルスにすると食べられるとネット上に書いてあったので、作ってみました。
「1週間くらい漬けてから食べてみたら、あんまり美味しくない・・・。やっぱり、青い実をたべようとするのはやめよう。」

ここまで(8/16~8/22)の収穫数
ミニトマト:50個(+青い実11個)
中玉トマト:1個
9月19日:ミニトマト の弦おろし2回目
ミニトマト 記録写真5
主幹が折れたミニトマトですが、意外にも順調に成長を続けました。
「トマトの生命力は恐るべし。」
ミニトマトが枯れなくてよかったのですが、
やっぱりミニトマトの成長に支柱が耐えられなくなってきたので、再び弦おろしにチャレンジすることにします。
下側の茎が折れやすいことは身をもって知ったので、下側の茎を観察しながらゆっくりゆっくりおろしていきます。

ミニトマトの周りに4本の支柱を立てて、茎をぐるぐるまわす形になりました。これで背丈を低く抑えられたので風で折れる心配がなくなりました。
写真の左端に映っているのが中玉トマトの様子です。
「中玉トマトの葉がくるくる巻いちゃった。とりあえずまだ青い実がついているのでこのまま育てよう。」
ちなみに、円状になったミニトマトの中央に生えているのはコンパニオンプランツとして植えたバジルです。これはこれで上手く育ったので2回ほどジェノベーゼソースを作って食べました。

ここまで(8/23~9/19)の収穫数
ミニトマト:95個
中玉トマト:3個
10月10日:ミニトマト 脇芽の育成
脇芽( ミニトマト )記録写真1
そろそろ肌寒くなってきたので、トマトを冬超しできないかと思い、ミニトマトからとった脇芽を鉢に植えて育ててみました。
「うまく室内で育てばいいな。」

10月30日:ミニトマト の撤去
もう寒くなってきて、ミニトマトについている青い実が赤くならなくなってきたので、撤去することにしました。
11月になったらいつ雪が降るかわからないし、寒い中で庭作業するのがつらくなってきたので決断しました。
ミニトマトを引っこ抜いてみたら、根っこがわさわさ生えていました。
撤去したミニトマトはゴミ袋にいれて自治体の草木回収日に出しておきました。

中玉トマト 記録写真4
中玉トマトの方はあと1個実がついているので、もう少し待ちます。
実の下側の葉は収穫したたびに取り除いていたので、上側だけ葉っぱが残った状態になりました。
「もはや、一見すると何の植物かわからないな。」

ここまで(9/20~10/30)の収穫数
ミニトマト:12個
中玉トマト:0個
11月13日:栽培終了
中玉トマトの最後の実が赤くなったので収穫しました。そして、株自体も撤去しました。
「最後の中玉トマトは、尻腐れもしているし、裂けているし、なんか歴戦の老兵みたいな風格になっていました。味は普通においしかったです。」

脇芽( ミニトマト )記録写真2
冬超しをもくろんで室内で育てていたミニトマトの脇芽は、ほとんどが枯れてしまいました。まだ青い株も恐らく枯れるだろうと予想したのですべて撤去することにしました。
脇芽を室内で育ててみて分かったのは、生育温度というより日光不足によって枯れたようでした。冬になったらもっと日射量は減るだろうし、これ以上は無理だなと思います。
それに、コバエが発生して室内を飛び回っていたのが嫌だったし。

これにて2021年のトマト栽培は終了です。
2021年の収穫数
ミニトマト:229個
中玉トマト:7個
ミニトマトの収穫数を時系列でグラフでみてみると、8月から9月の上旬くらいまでが多いかな。9月以降はそれほど収穫できないみたいだから、9月上旬までに生育が止まる様に摘心しておけばいいのかな。

ミニトマト と 中玉トマト の栽培の教訓
初めて庭でトマトを栽培してみて得た教訓をまとめると、以下の様になりました。次回栽培するときの参考にしようと思います。
- トマト栽培は手間はかかるが面白い
- ミニトマトは200個近く収穫できる
- 脇芽の発見を遅れないようにする
- 中玉トマトの栽培は難しい
- 窒素過多にきをつける
- 茎のめがね症状にきをつける
- 連続花房発生を見過ごさない
- 芯どまりに備えて脇芽を1個は残しておく
- 尻腐れになっても表面を取り除けば食べられる
- 主幹が折れても、固定しておけば助かる場合がある
- 脇芽は冬超しできない
- ミニトマトの生育は9月ころまでにしておく
おしまい。最後まで読んでくれてありがとう。